2020.04.30 12:37物語の、もう1つ後ろ側。杉原千畝のお話がある。外務省の指示に背いて、逃亡してきたユダヤ人にギリギリまで渡航ビザを発行し続けた。映画にもなり、その知名度はかなり高まったといえよう。確実に伝記や映画には描かれないが、気になることがある。それは、自分の1つ前の人までビザが渡されて、自分は1人差で惜しくも間に合わなかった、その人はどう思っていたのだろうか、ということだ。「えー!もう一筆だけ頑張ってよ!」と思うだろうなあ。「あの辺...
2020.04.29 14:12輪廻とつぶつぶ。家にいることが多いと、あれこれ考えることが増える。生き物は輪廻転生するか。考える。まあ、結果的に、すると思っている。生き物というのは、つぶつぶ(これは何か物質的ではない粒)みたいなもので構成されている(もうおかしいけれど)。そいつらは、その生き物が死ぬと離散する。そして、そいつらの仲間のつぶつぶが無数に集まっている場所(これも特定できるような場所ではないが)に戻っていく。そいつらは一定期間ふわふわ...
2020.04.28 13:591分30秒の使い方冷蔵庫に、烏龍茶の茶葉があった。賞味期限はまだ切れていない。烏龍茶を淹れた。麦茶みたいにしてお茶ポットで淹れた。麦茶みたいになるな。牛乳と砂糖と冷凍のタピオカを入れて、ウーロンミルクティーにしてみた。下に「ミルクティー」がつくと、カタカナ表記の方がしっくりくるな。電子レンジで1分30秒温める。さて、この出来上がりを待つ1分30秒の間、何をするか。他についでにすることがなく、ただ電子レンジの前にいる...
2020.04.27 14:01単純作業のその中で事務所内で内勤なるものをした。封筒に会社のハンコをひたすら押す時間が1時間半ほどあった。3秒に1回押していたとしても、1時間半は5400秒だから、1800回ハンコを押していたことになる。その間に考えていたことを今日は書こう。僕の心の移り変わりとしては、序盤、同じ階で働いていた人がBGMとして流し始めた曲が結構ジャカジャカしたアニメソングのプレイリストで、少しノイローゼになりそう。→仕方ないからその...
2020.04.26 11:51散髪髪を切った。髪が伸びてうっとうしいなと思いながら過ごすことは、心身ともに健やかに生活することの妨げになりかねない。不要不急の外出ではなかったよ、というアピール。不要不急ではないということは、非不要不急、だな。美容院では、椅子などを毎回消毒していて、美容師さんも消毒して、僕の番もきた。もちろんそうするものなのだろうが、僕の前に髪を切ってもらっていた人がもし見ていたら「すごい消毒するやん…」と思うだろ...
2020.04.25 14:50「よい子はマネしないでね」に関する考察。「よい子はマネしないでね」この言葉はちょっと問題ありだと思う。テレビやYouTubeの中の人や、どこかで同じ場所に居合わせた人などが、なにか危ないこととか、ちょっと悪いこととかを行った後、字幕やセリフで出てくる。その使われ方はあまり気に食わないものだ。なんとなくだが、使われ方的に(特にセリフの場合)、「君たちはまだ子供だから、こんなことはやっちゃダメだけど、僕たち大きい人はこんなことできるんだよ」...
2020.04.24 11:53God bless you.心にゆとりを持って過ごしたい今日この頃。もちろん、自分の身は自分で守らないといけないのは分かっているが。外で、マスクをしていない人を目の敵のように見たり、咳やくしゃみに過剰に反応したり。そんな世知辛い世の中じゃあ困るなあと思う。高校時代、バスに乗っていた時のこと。停留所で待っていた前から4、5番目の、30代ぐらいの男の人が、乗り込んだ後、ポケットにSuicaが見つからない、となって、カバンを探し始...
2020.04.23 11:09短編小説『風が吹けば』3(全3回)橋立玉江(はしだて たまえ)・女・二十八歳・心理カウンセラー2 きょうちゃん。鏡子という名前だったので、わたしはそう呼んでいた。向こうはわたしを、たまちゃんと呼んだ。大学の同期で、心理学部でほぼ丸々四年、共に過ごした。すごく仲が良かったのかは分からないが、つかず離れず、話しやすい友人だった。大学を卒業してわたしが妊娠して以降、一度も顔を合わせていない。たしか、大手化粧品会社、ライチーラボラトリーに...
2020.04.22 11:29短編小説『風が吹けば』2(全3回)橋立玉江(はしだて たまえ)・女・二十八歳・心理カウンセラー1 向かい風に髪が乱れる。午後七時頃、わたしは自転車に乗っていた。ペダルが重たい。日中働いたあと息子を保育園に迎えに行ったその帰り道。後ろの座席には我が子が落ち着きなく座っている。「揺れるな!」イライラしながら注意する。お気に入りの女の先生とまだもう少し遊んでいたかったらしい。無理やり引き剥がして自転車の後ろに乗せたは良いものの、ずっとグ...
2020.04.21 11:35短編小説『風が吹けば』1(全3回)松島鏡子(まつしま きょうこ)・女・二十八歳・OL 撫でるような風が流れている。午後七時頃、わたしは路地を歩いていた。大きな通りから二本ほど入った道だが、うっすらと車の音は聞こえる。この辺には、狭いところに大勢の人がぎゅっと密集して存在しているのだなあ、と勝手に納得する。もうすぐ秋だ。だから午後七時ともなると、さすがに薄暗い。夏の間はうだる暑さで鬱陶しいと思っていたのに、いざ秋の訪れを感じると名残...
2020.04.20 11:50花のある暮らし生活必需品を売る店だけが営業OK、というのもなかなか難しい話である。指定されなかった業種の店が営業を続けていると途端に白い目で見られる、なんていうのが、僕がちょっと嫌いな日本の風潮だ。花屋さんが苦境らしい。営業を一旦停止しているところも多い。さらに、各地でイベントが中止になって、会場に用意するはずだった花の注文がキャンセルにもなっているわけだ。必需品ですか、と聞かれれば、そうではないのかもしれない...
2020.04.19 12:39答え合わせ←書けたら一目置かれるかも。(なんでもクイズ第2弾)①恵比寿この地にサッポロビールが製造・販売する「ヱビスビール」の工場ができて、地名も「恵比寿」になった。日本麦酒醸造會社(サッポロビールの前身)が作った「恵比壽麦酒」が当時の名称であったので、表記も「恵比寿」である。「えびす」の漢字表記は「夷」「戎」「胡」「恵比須」など様々ある。②醍醐味「醍醐味」はもともとは仏教の言葉で、牛や羊の乳の精製における味の最上級のもの。「乳味」→「酪味」→「生酥味(しょ...