単純作業のその中で

事務所内で内勤なるものをした。


封筒に会社のハンコをひたすら押す時間が1時間半ほどあった。


3秒に1回押していたとしても、1時間半は5400秒だから、1800回ハンコを押していたことになる。


その間に考えていたことを今日は書こう。




僕の心の移り変わりとしては、


序盤、同じ階で働いていた人がBGMとして流し始めた曲が結構ジャカジャカしたアニメソングのプレイリストで、少しノイローゼになりそう。


→仕方ないからそのBGMのテンポに合わせてハンコを押すことに決める。


→テンポに合わせて押す作業がゲシュタルト崩壊してきて、フォームが乱れる。


→残り枚数が少なくってきて、テンションがちょっと上がってくる。


→ここから集中力も上がり、BGMがあまり気にならなくなってくる。


→自分の頭の中でZARD『負けないで』とかを流し始めて、ラストスパート。


→頭の中の武道館の大観衆に迎えられてフィニッシュ。




演劇などは1時間半ぐらいだ。


このひたすらハンコを押している人をお話にするとしたらどうしようか。


‘The Dumb Waiter’などの、不条理劇みたいになりそうだなあ。


いつかお話にするためのメモとして今日は残しておこう。


非常に単純作業だったので、「ああ、単純労働だったなあ」で終わらせてしまったらすごくもったいない気持ちになってしまう。


単純作業ゆえ、よりそう思う。


…貧乏性だな。


この辺で擱筆。

写真は「え、漏水じゃなくて…?」

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