高3コロナ世代

甲子園の交流戦が終わった。


「1試合でもさせてもらえてありがたい」「今度は自分たちが人の役に立てるように」と(たとえカメラサービスだとしても)言える高校生たちには頭が下がる。


一律「やらない」と決めることは簡単だ。


とりあえずそれ以降考えることはない。


しかし、「やる」と決めたらこれは大変である。


どうやってやるかを常に考えなくてはいけないからだ。


選手たちは実直に、グローブで口を覆って作戦会議をしていた。


ハイタッチや抱擁はしなかった。


しっかりしている。


どうにかこうにかモチベーションを保ち、試合ができることに対して感謝さえ口にしながら野球をしていた高校球児が、高校を卒業してからもその心意気を持って活躍してくれることを願うばかりだ。


球児に限らず、今年の高校3年生はみんなそうだ。


彼ら彼女らが活躍して、いつか「うわ、この人もこの人もこの人も、あの時の代なんだ!」となったらいい。


まあでももしそうなったとしたら、インパクトの強い呼び名の世代として彼らは印象に残りやすいし人々の応援を集めそうだから、その時は嫉妬するかもしれないな。




しんどい状況を好転させるというのは、しんどいことなのだ。


ややもすると、しんどい状況なことに気づいてしまう。


でも、なんとか好転させようという心意気を携えた人にしか、好転を司る神は手を差し伸べないのである。


しんどいけれど。


ファイティン。


この辺で擱筆。

写真は「そんなこと言ってやるな。」

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