オンライン会議の小さな謎。
企業は、オンラインで会議を行っているところも多い。
僕も、その1人だ。
便利だなあと思うが、繋がっているのは電波によるもので、実際、物理的には離れた場所に個人個人が存在しているという状態である。
空虚や寄る辺のなさも感じてしまうのは僕だけだろうか。
人とは、会って喋るのが一番楽しい。
そんなオンライン会議で「これはなんなんだろうか」と思う案件がある。
度々画面に出てくる「ネットワーク帯域幅が低くなっています」という表示。
はあ、そうなんですか、とは思うが、いや、それ表示されて僕はどうしたらいいんですか、とも思う。
気になりだすと、結構気になる。
というわけで、調べてみた。
調べてみた当方のまとめを記しておく。
まず、「帯域幅」とは、「周波数の範囲」だそうだ。
だから、「帯域幅が低い」ということは、「周波数の範囲が小さい」ということだ。
周波数の範囲が小さいということは、使える周波数の種類が少ないということになる。
逆に、周波数の範囲が大きければ、その中の様々な周波数を組み合わせて、データを送ることができる。
2進法と10進法を考えてみると分かりやすい。
「五百六十七」という数。
これを10進法で表そうとすると、0~9までの10種類の数字が使えるので、
「567」と表せる。
しかし、2進法で表そうとすると、使える数字は0と1の2種類なので、
「1000110111」という表し方になる。
書き表して伝えるのに、2進法の方が圧倒的に時間がかかる。
そしてこの、伝わるのにかかる時間の長短が、いわば通信速度だ。
多くの種類の周波数を使えた方が、同じだけのデータをより早く伝えられる。
逆に、周波数の種類が少ないと、伝わるのが遅くなったり、また、同じ時間で伝えられるデータの情報量が少なくなって映像がカクカクしたり、画質が粗くなったりするのである。
よって、「ネットワーク帯域幅が低くなっています」という表示は、「使える周波数の範囲が今小さいからデータが遅かったり粗かったりしちゃうかも」というメッセージなのだ。
それにしても、なぜ「幅」なのに「狭い」ではなく「低い」と表示されるのだろうか。
それも気になる。
この「気になる」は、「日本語が間違っててなんかやだなあ」の「気になる」である。
これに関しては僕の推測なのだが、帯域幅というものが通信速度や映像通信と共に語られることが多いからだと思う。
「High Speedな通信が可能な帯域幅」「High Qualityな映像が見られる帯域幅」といったような意味で、「高低」で表されてしまっているのかなと。
ちなみに、英語だと「帯域幅」は「bandwidth」というそうで、「high bandwidth」「low bandwidth」という表現(誤用かもしれないが)をしているページもあった。
そんなわけで、今回はちょっと真面目な解説となってしまった。
人に解説するのって、難しい。
でも、こういうの、ブログっぽい。
こういうのも、たまにやっていこう。
この辺で擱筆。
写真は「そういうことだったのか!」
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