コント『茶道』
亭主、お茶を点てる場所に座って客を見ている。
客A客B客C客D、各々でお茶とお菓子を口にしている。
亭主、じっくり観察。
客A客B客C客D、お茶の最後の1口を飲む。器で顔が隠れる。
MC、障子を開けて入ってきて、
MC「さあ、それではお聞きします。正解は、誰でしょうか!お答えを!」
テロップ「20分前」
MC「クイズ、変な顔をしているのは誰でしょうー?」
BGM(オープニングっぽい曲)
MC「今日の挑戦者は、こちら、「千日庵」亭主の丸尾幸吉さんでーす!」
亭主「よろしくお願い致します」
MC「今から、丸尾さんにはこちらの4人のお客さんにお茶を点てていただきます。4人にはそれを飲んでもらいます。そして最後の1口ですね、飲んだ時に器で顔が隠れます。その時に、4人のうち1人だけ、変な顔をしている人がいます。丸尾さんには、誰が変な顔をしているか当てていただくということで、よろしくお願いします」
亭主「承知しました」
BGM(かっこいい曲)に乗せて、亭主、お茶を点てるダイジェスト。
亭主、客Dにお茶を出して、自席に戻る。4人の客を見る。
客A、器の模様をじっくり眺める。器にすごく顔を近づけて見る。
客B、お菓子を食べたあと、その楊枝で頬に歯の間を掃除する。
客C、お茶を飲みながら、笑いをこらえる。色々なバリエーションでこらえる。
客D、足の痺れをやや気にしながらお茶を飲む。
亭主、誰だろうか、と悩む。(全体のアングルなども入れながら)
客A客B客C客D、お茶の最後の1口を飲む。器で顔が隠れる。
MC、障子を開けて入ってきて、
MC「さあ、それではお聞きします。正解は、誰でしょうか!お答えを!」
亭主「…3番目の方で」
MC「3番目の方!理由は?」
亭主「やっぱり笑いがこらえ切れていなかったので。これから変な顔をすることを想像して笑ってしまっていたのかなと」
MC「なるほど!それでは、正解見てみましょう!まずは1番の方、オープン!」
MC、客Aの器を取る。
客A、普通の顔。
MC「続いて2番、オープン!」
MC、客Bの器を取る。
客B、普通の顔。
MC「続いて3番…オープン!」
MC、客Cの器を取る。
客C、普通の顔。
MC「あーっと!それでは4番、オープン!」
MC、客Dの器を取る。
客D、変な顔。
亭主、驚き。
MC「正解は、4番でしたー!」
BGM(残念、という曲)
MC「残念ながら、外してしまいました」
亭主「いや、4番の方はないと思ったんですが」
MC「だそうですよ。4番の方」
客D「うまく隠れられました」
亭主「すごく真面目そうな方だったので…」
MC「ちょっと第一印象に騙されてしまったか!」
亭主「3番の方はなぜ笑っておられたのかなと」
MC「3番の方、どうですか?」
客C「いや、なんかあの状況がすごく面白くなってきてしまって…」
MC「なるほどーそういうことだったんですね!ということでどうもありがとうございました!」
亭主「ありがとうございました」
MC「残念ながら不正解ということで、千日庵は看板を降ろすということになります!」
亭主「今までありがとうございました…」
MC「さあ、日本の茶道界は今後どうなっていくのでしょうか。残る屋号は、28です!」
黒バックにテロップ「つづく」ドン。
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