オリジナリティーについて

2018.02.01
『オリジナリティーについて』

箱に石を敷き詰めても、まだ隙間があるから、砂利が入る。
それでもまだ隙間があるから、砂が入る。その状態でも、まだ実際には隙間がある。
よーく探せば、まだ隙間にオリジナリティーが見出せる。


『負けないで』『勇気100%』『翼をください』『さくらんぼ』『それが大事』・・・。
これらは、カノン進行と呼ばれる、同じコード進行の曲だ。
でも、「似たような曲だな」とはならずにどれもヒットした。
土台が一緒でも、表に出る部分でオリジナリティーが出る。


昔の巨人選手・千葉茂は、
早く食べたい、がっつり食べたい、
という思いからカレーライスにカツレツを乗せてくれとオーダーして、カツカレーが誕生した。
既存のものを足し算しても、オリジナリティーが生まれる。


面白いものを作ろうと考えていたり、それを人に見せたりすると、
ありきたりだなあと思ったり、
〇〇っぽいねと言われたり、
なかなかにしんどい時もある。

でもそれを考えられる人はそんなに多くないと思うし、
何かしら人の心に残る、その人の人生の一部に少しだけ関わるものが作れたらいいなと思うわけで。

そして、そういう反応が返ってきた時は、相当嬉しいわけで。


自分の周りにいる人たちに面白いと思われるものを作って、
その輪が少しずつでも広がっていったらいいなあ。



と、夢想ばかりしていても始まらないので、
その気持ちは忘れずに、また何か面白いことないかなあと考える。

山田

演劇集団 東京直角街

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