手洗い奮闘記

とあるレストランでトイレに入った。
手を洗う作業がとても面倒なことになった。
まず、水の勢いがすごく弱い。
洗面台の奥の部分に手が当たりそうになるので、手を広げきらずに丸めて洗わなくてはいけない。
そして、石鹸のポンプが設置されているのだが、位置的に手を伸ばすと手の乾燥機のやつが反応してブオオーッ、となる。
ポンプは壁に固定されていて動かせない。
しかも、洗おうと思ったら、中の石鹸が水で薄められていたようで、全然泡立たない。
だからまたポンプに手を伸ばして、またブオオーッ、となる。
ちゃんと泡立っている感じのない石鹸で洗っただけだと、この時期ちょっと気持ち的に不安なところもあるから、仕方なく何度もポンプを押す。
ブオオーッ、が止まらない。
水は弱い。
石鹸落ちない。
手が奥に当たりそう。
手を洗うのこんなに大変なことあるか?
他の人はどうしているんだ。
ちゃんと洗えているのだろうか。
なんとか洗い終える。
ブオオーッ、を稼働させすぎてしまったので、もういいやと思ってハンカチで拭く。
本来の業務ができなかったブオオーッ、に目が付いていたら、ガッカリするだろうな。
というか、あれ、なんていうんだ?
調べてみたら「ハンドドライヤー」「エアータオル」三菱のは「ジェットタオル」と。
なるほど。
「エアータオル」が命名としては若干おしゃれなので、今後はそう呼ぼう。
でも、ブオオーッ、のやつ、の方が分かりやすいな。
正式名称より雰囲気で説明した方が分かりやすいことも多々あるもんな。
「新井式廻轉抽籤器」より「商店街の福引きのやつ」の方が分かりやすいもんな。
うん。
いいことを学んだ。
心が洗われた。
手はうまく洗えなかったけど。
写真は「その帰り道に出会った、早めに出てきちゃったカエル」

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