太陽光発電
とあるビルの1階部分の壁に、帯状の電光掲示板がついていた。
右から文字が流れてくる。
「このビルでは太陽光発電を実施しています」
上を見ると、確かに、屋上に太陽光パネルらしき黒い板が並んでいるようだった。
ついでに空も視界に入る。
今日は、雲は多いが、その間から太陽が出ているので、電気を作れるだろう。
目線を戻して、ふと思う。
電光掲示板の分の電気もったいないな。
太陽光発電をしていることを道行く人たちにアピールするための電気。
なにか勝算があるのか。
せっかく発電したやつをそこに使っちゃうんかい、と思ってしまう。
そこに使うか…?
発電量と消費電力がプラマイゼロになっていたとしたら相当面白い。
ことわざになりそうな状況だ。
「太陽光発電した電力で「太陽光発電してます」っていう電光掲示板作っちゃう」だ。
ことわざとしてこなれた言い方ができないのが悔しいけれど。
でもなんだか、人間のアホっぽい賢さが出ていて笑ってしまった。
これからも、アホみたいな目的や用途のために、次々に、ものを生み出すんだろう。
そんな人間が、好きだ。
この辺で擱筆。
写真は「アンテナにしたらおとうさんスイッチが出来上がるやつやん。」
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